Alter Bridge live at the Royal Albert Hall 7

再び225です。

1日に2回もブログを投稿するのには訳があって、今週末がちょっと別のバンドのライブを見に行く関係で忙しくなるのと、次に時間が取れそうなのが約2週間後なこと、そこまで引き延ばすと私の書く気力が完全に失せてしまうことが明白なため、やっつけで急いで書きます。


ミーグリの後、会場の外に出て、VIP権を持っている人の列に並んでしばらく待ってから再び入場しました。(本当は並んでいる間にオーケストラの指揮者サイモンが出てきて、みんなと写真を撮ってくれたりしたんですがはしょります)荷物チェックを済ませ、チケットを見せてリストバンドを貰い早足でホール内部に移動すると既に最前列は埋まっていました。仕方がないのでどセンター2列目に並びましたが、前にいた友達が小柄だったため、ステージがとってもよく見えるベストポジション。ワクワクしながら待機します。


で、ライブの様子を詳しく書きたいところなんですが、私は基本的にライブの流れなどをあまり記憶できない性質(空気に飲まれている)なので、覚えていることだけをざっくり書きます。詳細はこの春リリースされるであろう、Royal Albert Hall公演DVDかブルーレイを見てね。


私の記憶に強く残っているのは3曲。

まず一つ目は、一番最初のSlip To The Voidです。これはAlter Bridgeの3枚目のアルバム"AB Ⅲ"に収録されており、こちらでもオープニングの曲となっています。以前のブログで書いたWords Darker Than Their Wingsもそうですが、このアルバムは「信じる事に対する葛藤」が大きなテーマになっていて、このSlip〜も例外ではありません。歌詞の世界観が抽象的、深淵かつ壮大で、何かに深く絶望したことのある人でないと共感は難しい印象なのですが、とても引きの強い曲であり、これから始まる未知の世界への導入として、これ以上最適な曲はありません。


"Slip to the void

To the dark

To the fall

Crawl to the life you shouldn't know

You should never come this way

To test the hands of fate

You don't belong here"


まるで真っ暗闇の地底から這い上がってくる青白い手のようなまいちゃの声音に、思わず魂がぐっと引き寄せられるのを感じます。怖いけど抗えない。その先に何があるのか見てみたい。そんな心持ちにさせられます。


そして二つ目はもちろん、Words Darker Than Their Wingsです。「今までやったことのない曲をやるよ」とまいちゃが宣言して曲が始まりました。演奏することはセットリストで分かっていたので予定通り。それでも、まるで奇跡を祈るような気持ちで、思わず手に力が入ります。この曲を披露するのは初めてということもあってか、曲の一番のピークではCDのようななだらかな音程ではなかったけれど、まいちゃが全身全霊を込めて歌っている様子を見て、本当に来て良かった、聞けて良かったとただただこの場所に居られることに感謝していました。


そして三つ目はLoverです。これはABの4枚目のアルバムFortressに収録されているパワーバラードで、もともと好きな曲ではあったのですが、生で聞いたらまさかここまで感動するとは思いませんでした。正直、私の中ではWords〜を上回る出来でした。(予想外のボーナス。。。)まいちゃの中に眠っていた感情が暴力的なまでに溢れて増大し、まるで歌とギターの神様がいっぺんに降りてきたような、音楽そのものに変異したかのような別次元のまいちゃがそこにいました。その様子があまりにすごくて何が起きているのか分からず、しばし呆然としていましたが、ハッとして周りを見渡すと感動で泣いている人もいました。わかる。ここまで凄いものを見せられて、私は今までそんなつもりは無かったけど、まいちゃを過小評価していたことに気づきました。まいちゃ凄い。もちろん他のメンバーの高いスキルや息の合った演奏があってこそですが。


そしてオーケストラの重厚な音もいい仕事をしていました。さすがプロフェッショナル。音合わせがほんの数日でもこれ以上ないくらい完璧です。もともとABは叙情的な曲が多いため、クラシック音楽の楽器とも相性が抜群。このオーケストラとの共演は起こるべくして起こったと言えるでしょう。メンバーもショウが成功して嬉しかったらしく、「またやりたい」とその後のインタビューで語っていたので是非とも次回に期待したいと思います。




ところでこのライブ、(のちの映像化のために)動画の撮影が禁じられていたのですが、アナウンスがきちんと伝わらずに既にユーチューブに動画がたくさん上がっています。ですが、個人的には春にリリースされる(はずの)公式映像DVDかブルーレイを見て欲しいと思います。あの夜の感動が少しでも多くの人に伝わりますように。


ここまで長々お付き合いくださいまして、ありがとうございました!

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