H.e.a.tライブinドイツ その3
どうも、225です。
前回がShiraz Laneで終わったので、今回はその次のOne Desire、そして本命のH.e.a.tについて書きたいと思います。
One DesireはShiraz Laneと同じくフィンランドのバンド。調べてみたら、2017年の1月にデビューしたようです。もちろん、他のバンドで経験を積んできた人たちで組んだのでしょうが、詳細は分かりません。でも北欧メロハー好きな友達はみんな「One Desire見てみたい!」と言っていたので、その道の人には有名なんでしょう。事前にYouTubeで幾つか曲を予習して行ったんですが、この『Hurt』という曲がとてもメロディが美しく、切なくてお気に入り。演奏中にAndre(vo)が何度か私を指差してくれて嬉しかったです。
そしてこの動画からは全く予期していなかったけれど、このAndre、すごく動きが特殊です。なんていうか、劇場型?ものすごくドラマチックな動きをする人で、床に置かれたペットボトルを飲む時ですら片膝をついて背筋をまっすぐ伸ばして飲んでいましたよ。まるで宝塚の男役のように、指先まで神経の行き届いた隙のない所作。面白い。多分A型。(偏見)
逆にギターのJimmyは豪快な感じ。リラックスした表情で、でも演奏はとてもかっこよかった。キーボードの人は名前わからないけど、ライブ前もファンと談笑していたので、気さくな人なんだと思います。(どうでもいいけど、下の写真のマイクスタンドに取り付けられた黄色の物体はバナナです。Shiraz Laneのメンバーがなぜかそこかしこにバナナを設置していた)
そして私が一番写真を撮ったのはこのベースの人。(名前わからない)私の友達がThe Usedというバンドが好きなんですけど、そのボーカルのBurtという人に似ているなーと思って見ていました。ずっと首を左右に振りながら黙々と演奏をする姿がすごくストイックでかっちょいい。。。職人て感じ。タトゥーゴリゴリに入ってるけど、絶対いい人だと思う。(妄想)
ある意味とても貴重な彼らのライブを見られてよかったです。
そしてOne Desireが撤収し、いよいよ大本命のH.e.a.t。見覚えのあるバックドロップが現れると会場内は例によってGlenn Freyの『The Heat Is On』が流れ、いよいよだなーと期待が高まります。ファンも音楽に合わせて歌ったりしています。
そしてついにメンバーが一人づつ登場して会場内のテンションは早くもピークに。
Daveのギターが響き渡り、最新アルバムからの曲『Bastard of Society』で幕を開けます。あーーーーーーーーこの曲大好き!!!会場内のファンも同様だったようで、「ウォーオッオッオッオッオオオオーウォーオッオッオッオッオオオオー」と大合唱が起こりました。Erikも最初っからエネルギー全開です。狭いステージを右へ左へと忙しく動き回り、激しくヘドバン&ジャンプ。少しもじっとしていないし、パワーの出し惜しみを一切しません。そして曲の最後にはとびっきりの笑顔で柵前のファンとハイタッチをしながらHello Baby!と声を掛けたり。この時の動画を撮ったんですが、どんなに悪いことをしても、この笑顔を見たら許しちゃう、、、というような魅惑的で完璧なスマイルでした。本当に最高。彼を嫌いな人なんていないのでは???と思ってしまうくらい、完璧なフロントマンっぷり。
2曲目はこれまた力強く骨太な『Breaking the Silence』。Erikの伸びやかなヴォーカルが活きる一曲です。この曲もサビはみんなで歌えるので、私も力の限り絶叫しました。お酒も入っていないのにアドレナリンが滝のように出てきます。
この後も大興奮のセットが続くのですが、すべての曲を取り上げていると書ききれないので、幾つかピックアップしますね。
まず、今回のライブで一番良いなーと思った曲『Downtown』。これは『Address The Nationという2013年発表のアルバムに収録されています。が、この時はギタリストが2人いる編成で、私はこの時代を知らないため、実はあまり聴きこんでいませんでした。ところがどっこい。Erikが体を震わせながら力を押し込めて絞り出すように歌うのを眼前で見た瞬間「これはやばい(語彙)」と思いました。そしてメンバーのコーラスで鳥肌が立ち、気づけば「オーオーオー!」と拳を振り上げて一緒に歌っていました。なにこれ?こんないい曲あったっけ?とまるで初めて聞くような気分に。Jonaの奏でるキーボードも楽曲にモダンな響きを与えつつ、エモーショナルなErikの歌声や他の楽器隊とのコントラストを演出する役割を果たしていて、なんというか「静と動」「有機と無機」の対の美しさのようなものを感じました。表現するのが難しいけど、ただの「ロック」という枠を軽く超えていましたね。すごい。そしてやっぱりH.e.a.tはライブバンドだなーと思いました。楽曲の良さが、生で聞くと一層際立ちます。
あとは私のお気に入りの『Redefined』もやってくれました。これはDaveのギターソロが私の胸にググッと刺さるんです。なんかこの音を聞くと胸がギューっとして泣きたいような、懐かしいような気持ちになるのが不思議。そして彼のソロ終わりでErikがBut my heart is breaking, soul is shaking what can I do?と歌うところが心の琴線に触れまくりです。
あとは、今でも毎日聞いている大好きな曲『Late Night Lady』が聞けて大満足。これはH.e.a.tの1stアルバム収録で、Erikの前のボーカルKenny時代の曲。クレジットにDaveとJonaとKennyの名前があるので、彼らが作ったんでしょう。(最近は全部H.e.a.t名義で、誰がどの曲を作ったのか分からなくて残念)2009年に出たアルバムに入っているのに、まるで80年代の曲を聴いているかのよう。H.e.a.tを知ったのは2015年だけど、この曲はうっすら聞き覚えがある気がします。だから余計に懐かしい感じがするのかも。
そして順番が前後するけど、『Redefined』の前にやった『Laughing at Tomorrow』も良かったです。ここはErikがアコギを持ち、観客にコーラスを歌わせたんですが、コーラスの練習が終わった時の彼の嬉しそうな顔!満面の笑みで観客に向かって拍手をし、「お前たち気づいてないかもしれないけど、すごいパワーだ!やりたいことは何でもできるよ!30歳だろうが60、70歳だろうが関係ない。何でも好きなことをやれよ。お前らにはそのパワーがある」と言っていたのが印象的でした。ステージには彼とアコギ(とビール)だけ。ちょっとしんみり、でもサビの部分をみんなで合唱して、会場が一つになれた瞬間でした。
余談ですが、Erikが前座のバンドに謝意を述べる中で言っていたのが「フィンランド人と酒を飲むな」です(笑)。どうやら彼らは大酒飲みらしく、(H.e.a.tのメンバーだって飲むのに)「もう酒が残ってないよ(笑)」と言っていたのがおかしかったです。
ライブ中は面白いことがいくつもあったんですが、そのうちの一つがErikのズボンのチャックがなんども下がってしまったこと(笑)。あれは何でだったんだろう?
あとはCrashが、私が動画を撮っているのに気づいて、ドラムに隠れる振りをしたり。(キャワー)
そして恒例の「Take me to the bar」コーナー。こんな狭い会場(=お客も決して多くない)でもやるとは思わなかったけど、やりました。流石です。「お前ら信じてるぞ!」とプレッシャーをかけて観客の上にダイブし、後方のバーに向かって泳いでいくErik。途中「俺の●●●には触らないで」と言い出して、女性客が爆笑していました(笑)。●●●が何かは想像にお任せします。
他にも、Erikが柵を飛び越えて観客席に乱入し、一緒にジャンプしながら『Living On The Run』を歌う一幕もあったり、とにかく終始大盛り上がり。サービス精神が過剰なまでに旺盛(褒めてる)。
最後は『A Shot At Redemption』で締めくくり。最後の曲で寂しいな〜と思ったのもつかの間、ステージにはShiraz Lane、One Desireのメンバーも出てきて(しかも下は下着に詰め物という出で立ち)H.e.a.tのメンバーと絡みながら大団円を飾りました。ものすごいどんちゃん騒ぎで、笑いすぎて顔の筋肉が痛くなるほど。これもツアー最終日ならではですね。この日に見られて、本当に良かったと思います。(写真は自重)
ライブ後はメンバーみんなが出てきたので、写真とサインをお願いしました。(Jimmyとも写真を撮ったはずなのに、保存に失敗してなくなっちゃいました。。。悲しい)Daveからはギターピックを2個もらえてホクホク♫しかもセトリにサインをもらった時、ハートマークを描いてくれました。オーマイガー。何で?とは聞けなかったけど。今回笑顔も多いし、返事も多いし、もしや打ち解けてくれてる???わかりません。ちなみに「冬休みは何するの?」と聞いたら「たくさん寝るよ」とのこと(笑)。彼らしい。ゆっくり休んで、次に向けて英気を養って欲しいです。ツアーが終わって気がラクになったのか、ずっとにこやかでした。かわいいなぁ。勢いに乗って、何度かハグしちゃいました。へへっ。あと、気になっていた新アルバムのことも聞くと、「来年(2019年)リリース予定」とのこと。楽しみすぎる。
(なぜかある卓球のラケットとボール(笑)。前座バンドが演奏中にH.e.a.tのメンバーがステージに乱入してきて、Crashが最前列のファンにラケットを配った時にゲット。赤いピックはShiraz LaneのMikiからもらったもの)
Erikも笑顔で写真やサインに応じてくれたけど、やっぱり疲労が色濃く出ていましたね。一番動いていたし、バンドを引っ張らなきゃいけないし、本当に大変だったと思います。お疲れ様。なので、あまり話しかけられませんでした。あとはCrash。終演後、一番たくさん話したのは彼かも。今、経済を勉強していて、21日にテストがあると言っていました。結果はどうだったんでしょうかね。日本語も大学で半年ほど勉強したと言っていたし、向学心旺盛ですね。そういえば私と話す間、ずっと日本語でしゃべりかけてくるので、こっちも日本語で話してしまいました。(でも単語があまりわからなかったみたい)日本語は楽だ〜。
今回は1公演しか見られなかったけど、本当に本当に行ってよかったと思いました。頭を空っぽにして全身でただ純粋に没入できるこの楽しさ、また早く味わいたいです。今年出る(はずの)新譜も楽しみ!再来日が待ち遠しいです。
終わり。
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